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  • 執筆者の写真fuwafuwacircus

キネコ国際映画祭30th/2023年11月3-5日ふわふわサーカス公演レポート

東京都・二子多摩川にて、昨年2023年11月1日から6日にかけて行われた「キネコ国際映画祭」にふわふわサーカスが参加しました。


「キネコ国際映画祭」は世界各国から"子どもたちに見せたい映画"を集めて上映する日本最大の子ども映画祭。東京・世田谷区二子玉川の街をあげて行われ、昨年で30周年を迎えた歴史あるイベントです。アートディレクターの森本千恵さん、ジェネラル・ディレクターとして戸田恵子さん、プログラミング・ディレクターに中山秀征さん、スペシャルサポーターに井ノ原克彦さん・横山だいすけさん、桂宮治さんが就任しています。国内外の映画上映だけでなく、ワークショップやダンスパフォーマンス、ジャズコンサートなど親子で一緒に学べる多様なイベントやワークショップを開催しているイベントです。


 ふわふわサーカスは、0歳から楽しめるストーリー仕立てのサーカスショー・サーカス体験をお届けしています。ユニコーンをナビゲーターとする夢と希望あふれる物語で、これまでに幼稚園や小学校をはじめ、多くの場所で公演を行ってきました。シルク・ドゥ・ソレイユや劇団四季、東京五輪開会式などの出演経験を持つアーティストたちのパフォーマンスを親子で楽しめるのが特徴です。


今回は二子玉川RISEガレリアと玉川高島屋S・Cアレーナホール、それぞれでショーを披露しました。


まず、ガレリアでは「ユニコーンと虹のかけら」を披露。こちらは「二子玉川に散らばった4つの虹のかけらを集めると空に特別な虹がかかる」という100年に1度の日を描く物語。ユニコーンは空に虹をかけるため、虹の番人アルコーと虹のかけらを集める冒険に出かけます。


会場と夢のキャラクターたちを繋ぐナビゲーターであるユニコーンくんは、8歳より児童劇団で活躍され、多数のミュージカル等に出演する井坂泉月さんが演じます。


ユニコーンがまず出会ったのは、Fantasy on Ice他、ショーへのご出演、倖田來未さんやちゃんみなさんなど多くのアーティストへの振り付け指導を行っているHiROKOさん演じるうさぎさん。うさぎさんは"エアリアルティシュー"という約4mの高さから吊り下げられた布を使った空中芸を披露。特に逆さまの状態で布だけを頼りに高速スピンを繰り広げると、会場からは自然と歓声と拍手が沸き起こりました。



無事、虹のかけらを手に入れたユニコーンたちは、うさぎさんも一緒にシャムネコさんの元へ。シャムネコさんは"コントーション"という、身体の柔軟性を使ってバランス技を見せる軟体芸を広めるアーティスト・NoNさんが演じます。


特に会場の注目を集めたのは、棒3本に手と顎を乗せ、その上で逆立ちをするパフォーマンス。お客さんたちが思わず息を呑む声が聞こえました。


ステージの周りにはもちろん、3階まで吹き抜けとなっているガレリアのステージには、2階・3階にもお客さまがたくさん。キネコ国際映画祭のために制作したパートでは、キネコ国際映画祭のマスコットキャラクターのキネコちゃんからお手紙が届く場面が。「キネコねこねこ招き猫!」という合言葉に合わせて、会場の約500名の皆さまがネコのポーズと共に大合唱して下さる様子は一体感があり、圧巻の光景でした。





その後、すべての虹のかけらを集めたユニーンたちは、アルコーと特別な虹をかけていきます。アルコーを演じるのはフラフープダンスを日本に広めるAYUMIさん。スティルトという竹馬に乗り2.5mほどの高さから繰り出されるフラフープアクトは迫力がありつつ、幼稚園で広く歌われている「にじ」の歌に合わせてのパフォーマンスに、見ている子どもたちも目を輝かせながら一緒に歌ってくれている心温まるひとときとなりました。






玉川高島屋S.C.アレーナホールの映画上映間、3日間6公演行ったミニショーは、「ユニコーンと雲の上のレストラン」。通常45分間のショーの中から、少しだけお届けしたのはパパとママの記念日のためにケーキを作ろうとするユニコーンと、そのお手伝いをするうさぎさんの物語です。

 

ユニコーンはうさぎのおさとう屋さんを訪れて、「ふわふわのケーキを作りたい!」と話します。するとうさぎさんは一緒にケーキを作ってくれることに。

 

うさぎさんとユニコーンが可愛らしいダンスを披露。


「キネコ国際映画祭」の中でも特に小さい子供向け、0歳から参加できる会場とあって、ふたりの可愛らしいダンスに体を揺らす赤ちゃんの姿もちらほら。

 

続いてうさぎさんは、ここでも空中に吊るされたフラフープを使ってエアリアルを披露。

縦横無尽、まるで重力がないかのように回転する姿に、会場の拍手もどんどん力強いものに。

 

無事ケーキが出来上がってからは、ふたりでふわふわサーカスのテーマソングでもある“にじいろのきせき”を歌唱しました。

 

観客の中には、「サーカスを初めて見た」という子どもたちも。


見たことのないステージに釘付けになっているかわいらしい表情をたくさん見ることができました。またふわふわサーカスの魅力はあたたかな世界観。アレーナホールは観客の子どもたちに「好きな果物は?」と声をかけるなどアットホームなステージに。多くのお客さんが集まったガレリアでは最後に子ども建ちもよく知る曲”にじ”をみんなで合唱するなど、どちらも会場全体が一体感に包まれていたのも印象的でした。

 



 ふわふわサーカス史上でもかなり大規模なものとなった本公演。お客さんのあたたかい笑顔と拍手に包まれて、大盛況のうちに幕を閉じました。


 私たちは、幼稚園や小学校などお子様向けに限定公開の公演が多いため、都内で予約不要・一般公開の公演をするのははじめてでした。こどもたちも、こどもだったみなさまも、素敵なお声を寄せてくださってとてもとても嬉しかったです。お友だちや同級生、関係者のみなさま、これからふわふわをよびたい!と足を運んで見に来てくださったみなさま、夢のような時間をつくってくださり、ありがとうございました!!


また、今回すごく嬉しかったのはふわふわサーカスメンバーのご家族が多くいらしてくださったことでした。子ども世代だけではなく、ご両親やおじいさま、おばあさまにも見て欲しいと思っていただけていることがすごく幸せだなぁと思いました。これからも、家族をはじめ身近な人に見せたいと思えるサーカスでいられるよう活動していきたいです。


4年前の11月に活動を始めた時、25名のお客様とスタートしました。

当時、1歳と4歳の姉妹を都内で子育てする中で、小さい子ども連れに優しいエンターテイメントがあったらいいなと、思い描いてのことでした。見る側・作品を作る側、どちらもこどもたちに囲まれている光景を理想として「ふわふわサーカスこどもといっしょ」となまえをつけました。


この日、目の前から4Fまで、みなさんがすごくキラキラした顔で、にこにこして、子どもだった皆さんの中には涙してくださっている方もいらして、演者さんもスタッフさんもみんな優しい表情で、こどもたちに手を振りながら楽しそうにかけずり回って、広場をふわふわした空気に染めてくださっていて。やりたいことがまさに実現した様子に感無量でした。


みなさん、ここまでご一緒してくださってありがとうございます

キネコ国際映画祭、こんな素敵な広場での公演実現にご尽力くださった関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

ふわふわサーカスに関わってくださっているみなさま、

これからも、どうぞよろしくお願いします。


映画上映はもちろん、その前後も子どもがワクワクする時間を過ごせる、この素敵なイベントがずっと続いていきますように。




【出演】

ユニコーン: 井坂泉月 古沢朋恵

うさぎ: HiROKO

アルコー: AYUMI

シャムネコ:NoN

ゲスト:鈴木和徳 MANATO


Thanks!

AYAKO Nashiko Maya Yui Yuka Ash


記事) 原智香・リードたまき

写真) Chihiro 八木さやか

動画) Satomi  (敬称略)






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